天才外科医
朝田龍太郎
 臨床の天才-心臓外科の麒麟児と呼ばれる天才外科医。
しかし、それと同時に、医局内でのトラブルが多い男である。
他の医者の治療方針に口を出すわ、治療の点数付けは厳し
すぎることで、教授に睨まれている。第一に患者の事を考える
面を度々見せる。口癖は、「ミキちゃん!5万ほど貸して。」
オペ看の里原ミキとは深い仲である。
 そして、心臓外科最高峰の手術「バチスタ」手術を成功させ
るために、優秀な医者をチームに引き入れるのである。

明真大学付属病院
胸部心臓外科
助教授

加藤晶

 若くして、大学病院の助教授にまで登りつめた。論文に集中
するまでは、大学病院の胸部心臓外科エースであった。
性格的に気の強い面を見せる。特技は二枚舌で、表と裏の
使い方が非常にうまい女である。
 あらゆるものを犠牲にしてでも、教授になるための野望を持
っている。そして、自分の野望のために、天才外科医の朝田
龍太郎を論文手術のために利用する。朝田が大学病院に来
てからは、野口教授と対立することが多く見られ、とうとう、
教授になれない所まで、追いつめられてしまう。
オペ看スペシャリスト
里原ミキ
 看護師としても優秀だが、手術の時に最大限の力を発揮す
ることのできるオペ看スペシャリスト。朝田龍太郎以外の手術
につく気はなく、朝田龍太郎を追いかけて、アフリカの難民キ
ャンプに参加する。帰国して、朝田と肉体関係を結ぶことにな
る。患者思いで、研修医にも優しく、モデルのような顔立ちで
胸の大きさがアピールポイント。
手術中、絶妙なタイミングで手術器具を渡すことが出来、バ、
チスタ手術のチームには欠かすことのできない人材である。
明真大学付属病院
胸部心臓外科

研修医

伊集院登
 胸部心臓外科の研修医で、朝田が来るまでは、平凡な研修
医であった。朝田は、伊集院が「医局で一番自分のことしか
考えてない奴だから」という理由で、バチスタ手術のメンバー
に加えた。伊集院は朝田の指導の元、才能が開花し始める
のである。経験がないことで、手術中ミスをするが、朝田の期
待は大きい。
 内心、朝田とミキの関係が気になっている。
明真大学付属病院
循環器内科
講師

藤吉圭介
 熱心に患者のことを考え、自分の患者は絶対に外科には
渡したくないと思っている。加藤助教授は「患者の社会生活と
治療にうまく折り合いをつけられる医師」だと言っている。
 心臓に障害があり、心停止した所を朝田に救われ、ペースメ
ーカーの植え込み手術が行われた。そして、次第に朝田のこ
とを認めるようになる。そして、「バチスタは難しい手術だ。外
科医だけに任せるわけにいかん。術後の治療計画を立てる
プロがチームに必要なんじゃないのか?」と朝田に言い、チー
ムに入ることになる。
明真大学付属病院
胸部心臓外科
教授
野口賢雄
 胸部心臓外科の教授で、加藤晶の上司である。学術会議の
会員になりたいと考えている。そのために、加藤の研究に期
待している。腹黒い男で、問題な奴はすぐに切り捨てる。たび
たび不利益なことが起こり、朝田を処分したいと考えているが
、医局の医者ではないため、教授の人事権が適用されないの
である。そして、ついに加藤の研究に嫌気がさして、他の大学
から、教授候補を探してきたのである。
学術会議(学者達の勲章的な存在に堕ちている機関。その
勲章を手に入れるために裏取引、実績作りが行われる)
明真大学付属病院
救急救命部
教授
鬼頭直人
 救急救命部の教授で、理事会が救命部の成績を上げるため
に、わざわざ、アメリカの大学から呼んだ人物である。鬼頭は、
自分の野望の為に、朝田を救急救命部に入れるために、いろ
んな手段をこうじる。鬼頭の野望とは「朝田をERの現場責任
者に置き、鬼頭自身は、院内政治に専念し、日本の医療に至
極の改革を起こす」ことである。朝田の天才的な腕を見て、昔
に捨てたはずの現場への未練が蘇ってきたのである。
 朝田いわく、鬼頭の銃創の処置は今まで見てきた中で、一
番処置がよかったと言っている。それからも、そうとう腕が立つ
教授だということがわかる。
明真大学付属病院
麻酔科
荒瀬
 悪徳医師だが、腕は超一流。どんな患者も、七つ数えれば、
患者を寝かすことの出来る技術を持っている。朝田は荒瀬をチ
ームに入れる理由として、「あいつが、医局を出て、一人で生き
ている男だから」と言っている。そして、荒瀬が麻酔医として、
手術に参加することにより、朝田の手術スピードが飛躍的に上
がり、鬼頭をうならせる。鬼頭いわく、「荒瀬の加入で、手がつ」
けられなくなったな。あの怪物は」と言っている。
北日本大学付属病院
胸部心臓外科
霧島軍司
 里原ミキの腹違いの兄で、バチスタ手術をこなすことのでき
る男。朝田の技量を高く評価し、自分の論文症例の執刀医を
任せていた。医局で問題を起こす朝田をそろそろ切ろうと考
えていた。そんな中、妹のミキに、「朝田先生と兄さんの間に
は、兄さんがどんなに努力しても、超えられない壁がある。」
と言われ、逆上してしまう。」
 そして、とうとう霧島軍司は朝田を裏切り、自分の医療ミス
を、朝田に押しつけ、北日本大学病院から追い出すのである。